CASE18歳男性「上下の前歯で噛み切れない」噛み合わなくなった原因の親知らずのみを抜歯して「ワイヤー矯正」で歯を移動させ、しっかり噛めるように改善した症例

2023.07

ご相談内容	「上下の前歯で噛み切れない」とご相談いただきました。 患者様は「親知らず以外の健康な歯を抜歯することなく治療ができないか相談したい」とおっしゃっていました。
カウンセリング・診断結果	拝見したところ、奥歯で噛み合わせた時、上下の前歯は噛み合わずに隙間がある「開咬（オープンバイト）」の状態でした。 上下左右の親知らず（第3大臼歯／8番）が生え始めたことにより、歯が前方に押されて徐々に噛み合わなくなったものと診断しました。 また、上下の歯の真ん中「正中」の位置にもずれが見られました。
行ったご提案・治療内容	開咬の原因となっている上下左右の親知らずのみを抜歯し、その後、ワイヤーを取り付けて歯を移動させる「ワイヤー矯正」での治療をご提案し、同意をいただきました。 歯の表面に装着したワイヤーの調整を繰り返し、正中の位置を合わせながら前歯がしっかり噛み合うように慎重に歯を動かしました。
術後の経過・現在のご様子	上下の前歯がしっかり噛み合うようになり、隙間がなくなりました。 お口全体の噛み合わせにも問題はなく、経過は順調です。 「前歯で物が噛めるようになった。健康な歯を抜くことなく比較的短い期間で治療できて良かった」と、患者様のみならず親御様からも大変ご満足いただけました。 現在は、定期検診にて経過の確認をしています。
この治療のリスクについて	・治療中、発音しにくい場合があります ・治療中、舌が動かしにくいことがあります ・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります ・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります ・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります
クリニックより	開咬は、しっかり原因に対処することで、手術を要することなく治療できます。 また当院では、原因になっている歯、将来問題を引き起こす可能性がある歯以外の抜歯はしません。
年齢・性別	18歳男性
診療種別	自由診療
治療期間の目安	1年4ヶ月
治療費の目安	940,000円（内訳） 装置料780,000円 調整料8,000円×20回