出っ歯 overbite

出っ歯とは？

上の前歯が下の前歯より極端に前方にあるように見えることを言います。しかし、多くの場合は上の前歯が突出しているのが原因ではなく、下の顎が後退していることにより相対的にそのように見えてしまうのです。

大切なことは上下の奥歯の前後関係です。これが正しい位置にないと、たとえ見た目は出っ歯ではなくてもでこぼこを治したら出っ歯になってしまうのです（コレを隠れ出っ歯と呼んでいます）。

出っ歯は見た目が悪いばかりではありません。成長期に後退した下顎を前方に誘導することで、いびき、顎関節症、睡眠時無呼吸症などの予防になります。小学校低学年（2年生ぐらい）からの成長期の治療を行うことが大切です。

女子は13歳、男子が15歳になるとあまり成長が期待できなくなりますので、早期の治療が重要だと思います。お子さんがいびきをかいているようであれば注意信号です。

治療は出ているように見える上の前歯を抜歯して後退させるのではなく、後退している下アゴを前方に誘導することがベストな治療の方向性になります。