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CASE15歳男の子「出っ歯を治したい」噛み合わせの高さをコントロールする「交叉ゴム」や「バイトプレート」を併用し、親知らず1本のみ抜歯して飛び出た前歯を「ワイヤー矯正」で改善した症例

2023.07

ご相談内容 「出っ歯を治したい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、右下奥歯2本(第1大臼歯/6番、第2大臼歯/7番)は、内側に倒れて真横を向いていました。
奥歯の高さが不足していることにより、下アゴが後ろにずれた「下顎後退」が見られました。
また上左右前歯(中切歯/1番)は、奥歯により押されて前に飛び出した「出っ歯(上顎前突)」の状態でした。

患者様は「歯並びを悪くする原因、もしくは将来問題を引き起こす可能性がある歯以外の抜歯は避けたい」とご希望でした。
行ったご提案・治療内容 左下の親知らず(第3大臼歯/8番)は元々ないため、右下の親知らずのみ抜歯をするご提案をしました。
上左右の親知らずは、現状では抜歯ができないため治療終了後に再検討することもご説明しました。
抜歯後は、上下の歯の外側に取り付けたワイヤーを調整して歯並びを整える「ワイヤー矯正」での治療をご提案し、同意をいただきました。

矯正治療を行う際は、内側に倒れた右下奥歯を起こし、噛み合わせを高くするための取り外し式装置「バイトプレート」や上下の歯にゴムをかける「交叉ゴム」を併用しました。
術後の経過・現在のご様子 患者様の交叉ゴムの使用が順調でなく、約1年ほど治療期間が長くなってしまいましたが、前歯の突出感はなくなりました。
右下奥歯は引き起こされてしっかり噛めるようになったため、下アゴが前方に移動し正常な噛み合わせになりました。
患者様からは「健康な歯を抜かずにここまで改善できて嬉しい」と、親御様とともに大変喜んでいただけました。

現在は、定期検診にてご来院され、経過の確認を行っています。
この治療のリスクについて ・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります
・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります
クリニックより 本来出っ歯とは、下アゴが後退しているのが主な原因なので前方に誘導することが大切です。
上の親知らず以外の健康な歯の抜歯は行わないため、舌を収める場所「舌房」が狭くなりません。
また抜歯よって必要以上に上の前歯を下げてしまい、同時に下アゴもさらに下がってしまう、という心配もありません。
将来、アゴが痛い・開けにくい「顎関節症」、いびきをかく「睡眠時無呼吸症」などになるリスクも少なくすることができます。
年齢・性別 15歳男の子
診療種別 自由診療
治療期間の目安 3年8ヶ月
治療費の目安 1,212,000円 (内訳) 装置料、処置料×54回

治療前

治療後

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